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第82話 守りたい

Author: Aica
last update publish date: 2026-06-16 00:01:34

【一弥side】

俺の言葉を聞いて、杏華が曇った表情で何か考えているような素振りを見せる。

「心配するな。お前から子供を奪おうなんて思っていない」

俺がそう言うと、杏華は少しホッとしたような表情を見せる。

やっぱりそうか……。

こいつの中で俺はそういう男に見えているということなのか……。

俺はその事実に少なからずショックを受けている自分がわかる。

「あんなに探し回ったのに、まさかお前とあんな場所で再会するとは思わなかったけどな」

「そうよね。私もあなたと一生会わないつもりで、あの家を出たのに……。運命って皮肉なものよね……」

「それが今は俺たちはビジネスパートナーだもんな」

「それはあなたが──!」

「お前にとっても俺といることは悪くない条件のはずだ」

「……随分な自信ね」

「俺がいなきゃ、あのプールのときも、お前は子供ごとどうにかなってたかもしれないんだぞ」

「それは──! っていうか、あのときも、知ってたってことなのね……」

「あぁ……」

「そう……」

「少しお前は無理しすぎなんじゃないのか」

「はっ……?」

「お前が無理したら子供だってどうなるかわかんないんだぞ」

「──そんな
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